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活動内容

本研究会では、児童青年版の統一プロトコル(UP-C、UP-A)を中心に、子どもの認知行動療法に関連する研究の実施とその成果の発信、そして、研修やコンサルテーションの提供を通した普及活動を少しずつ進めていく予定です。

ノートと鉛筆

認知行動療法とは

子どものうつ病、不安症、強迫症、PTSDなどには、認知行動療法(cognitive behavioral therapy:CBT)の有効性が確認されています。上記のような疾患を持つ子どもたちは、不安になったり、落ち込んだりといった感情の問題と、それに伴う機能障害に苦しんでいるわけですが、認知行動療法では、認知(考え)と行動が、こうしたつらい感情に影響していると考えます。たとえば、社交不安を持つ子どもは、クラスで発表する場面で、「失敗したらクラスのみんなにバカにされる」と考え(認知)、発表がある授業を休む(行動)ことがあります。この例では、バカにされると考えることで不安になり、授業を休むことで発表に慣れたり恐れていること(バカにされる)が本当に起こるのか確かめたりする機会を得られなくなります。そのため、同じように発表しなければならない状況になった時にはまた不安になる、という悪循環に陥ってしまうのです。認知行動療法では、こうしたつらい感情につながる認知を見直して柔軟に考える練習をしたり、不安で避けたくなるような状況に少しずつ向き合っていきます。そうすることで、結果的に気持ちを楽にし、子どもたちが本当にやりたいこと(時にはやらなければならないこと)ができるようにサポートします。

​メンバー

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​藤里紘子

(関西大学)

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​加藤典子

国立精神・神経医療研究センター)

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​金子響介

(国立精神・神経医療研究センター)

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